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理論・研究

ピーターの法則とは、能力主義の階層組織では人がそれぞれの無能レベルに達するまで昇進する、という皮肉な法則である。有能だからこそ昇進し、昇進を重ねた先で自分の能力では務まらない役職に行き着いて止まる、この構造を知ると定義の輪郭がはっきりするでしょう。

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プライミング効果は、先に触れた刺激が、その後に出る刺激の認識や判断を無意識のうちに促進したり抑制したりする心理現象である。1971年の語彙判断課題で反応時間の短縮として示され、のちに活性化拡散モデルで説明されてきたこの現象は、「さっき見たものが次の判断にこっそり効く」という感覚に近い。

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パーキンソンの法則は、イギリスの歴史家シリル・ノースコート・パーキンソンが1955年にエコノミスト誌へ寄せた風刺エッセイで示した、仕事や支出が与えられた枠いっぱいに膨らむという経験則である。

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エンハンシング効果とは、称賛や承認のような外発的な働きかけがきっかけになって、本人の内発的動機づけを高める心理現象である。報酬で内発的動機が下がるアンダーマイニング効果と作用方向は逆で、外からのかかわりが内側のやる気をどう動かすかという同じ問いを、表と裏から見せてくれる。

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コンコルド効果とは、これまで投じたお金・時間・労力、つまり回収できないサンクコスト(埋没費用)が惜しくて、損失が広がると分かっていても続けてしまう認知バイアスである。

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ブーメラン効果とは、説得しようとした働きかけが、相手の態度を意図とは逆方向へ強めてしまう現象である。投げたブーメランが手元へ戻る比喩のとおり、単に効果が出ないのではなく、反対側へ振れやすいところに特徴がある。 この現象の中心には、1966年にジャック・ブレームが提唱した心理的リアクタンスがある。

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合理化とは、受け入れがたい結果や満たされなかった欲求に対して、もっともらしい理由をつけて自分を納得させる無意識の心の働きで、防衛機制の一つに数えられます。年間100本以上の心理学論文に目を通していると、この概念が「負け惜しみ」として矮小化されがちですが、本質は本人が語る理由と本当の動機のズレにあります。

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ミラーリングとは、相手の姿勢やしぐさ、表情、声のトーンを鏡のように合わせてラポールを築こうとする心理技法である。筆者が年間100本以上の心理学論文を追うなかでも、ネット上の解説と原典の知見にこれほどズレが出やすい用語は多くない。

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ゲシュタルト心理学は、20世紀初頭のドイツで成立した心理学の一学派で、Gestalt というドイツ語が示す「形態」「まとまり」を手がかりに、人の知覚が要素の足し算ではなく全体として働くことを明らかにした学問です。

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ラベリング効果は、人や物に貼られたラベルに沿って自己認識と行動が変わる心理現象で、1963年にハワード・S・ベッカーがアウトサイダーズで体系化したラベリング理論を出発点に広がってきました。

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アンビバレンスは、1つの対象に愛と憎しみ、やりたい気持ちとやりたくない気持ちが同時に、しかも同じくらいの強さで存在する心理状態であり、日本語では両価性と訳されます。

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投影とは、自分の中にある受け入れがたい感情や欲求、衝動を、他者が持っているものとして無意識に知覚する防衛機制である。1895年にフロイトが示し、1936年にアンナ・フロイトが自我と防衛機制で整理したこの概念は、攻撃性や敵意、嫉妬のように罪悪感を伴いやすい感情ほど表れやすい。