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理論・研究

教室で線分課題のデモをすると、全員が同じ誤答を言い続けるだけで、正しいとわかっている人ほど口が重くなります。ところが一人だけでも別の答えを出すと、さっきまで張っていた空気がふっとゆるむ場面を、筆者は何度も見てきました。アッシュの同調実験が示したのは、正解が明白でも人は多数派に引っぱられうるという事実です。

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スマホの通知音が鳴った瞬間、内容を読む前に手が伸びることがあります。あの「体が先に動く」感じを手がかりにすると、パブロフの犬は昔の有名実験ではなく、いまの生活や脳研究につながる学びとして見えてきます。

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大学で研究補助としてゼミ運営を手伝っていたとき、学生の発言に対する返しを「よかった」で終わらせず、「次はここを試そう」と具体化しただけで、数回のセッション後には手を挙げる学生が目に見えて増えました。

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吊り橋効果は、怖さや緊張で高まった心拍を相手への好意と取り違える「覚醒の誤帰属」の一例として理解すると、より正確です。筆者は初デートでホラー映画を観た直後に相手が普段より魅力的に見え、その後でその感覚が身体反応の影響だったと気づいた経験があります。

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心理学の学派は、名前を覚えるだけでは見えてきません。どの立場が何を問題にし、前の学派の何を引き継ぎ、どこを批判して次へ進んだのかを時系列でたどると、行動主義から認知心理学、認知行動療法、そして「第三の波」までが一本の流れとしてつながってきます。

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試験前になると決まって似た夢を見る、うっかりした言い間違いに自分でもぎょっとする。そんな身近な“あるある”から入ると、フロイトの精神分析は急に遠い古典ではなく、心の動きを読むためのひとつの見取り図として見えてきます。