暮らしの心理学

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倦怠期は、恋愛の愛情がゼロになる現象ではなく、情熱・親密性・コミットメントという3成分の比重が組み替わる過程である。情熱は交際初期に急速に高まり、その後は低下または横ばいに転じるのに対し、コミットメントは立ち上がったあと比較的安定して残るため、「前ほど心が動かない」という感覚が生まれやすい。

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嘘を見抜く心理学とは、目線や仕草を手がかりに本音を読む方法をめぐる心理学であり、見知らぬ相手の嘘を見抜く平均正答率は約54%と、偶然の50%とほとんど変わりません。『目を合わせない=嘘』や「右上を見ると嘘」といった定番の目線サインも研究では支持されず、まず通説をいったん疑うところから始める必要があります。

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脈ありサインとは、好意を持つ相手に無意識に表れる非言語シグナルであり、視線や距離、笑顔、声のトーンに本音がにじむ現象である。人事・組織開発の現場で多くの対人行動を見てきた筆者も、「好き」という言葉より、目が合った後の0.5秒や自由な席でどこに座るかのほうが、ずっと多くを語ると感じてきた。

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第一印象は、相手を見てから約0.1秒で判断が始まり、7秒ほどで信頼性や有能さの評価まで固まるほど速く働く。だからこそ、面接や自己紹介で「最初の数秒で苦手意識を持たれた気がする」と感じる場面には、感覚ではなく設計として向き合う意味があるのである。

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人の本音は、口にする言葉よりも、髪や視線、手の動きといった無意識のしぐさににじみやすいものです。しぐさ読みは便利ですが、「髪を触る=好意」のように一つの動作へ意味を固定すると誤読を招きます。

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職場の人間関係の悩みは、本人の性格だけで生まれるものではなく、働く環境の側にもはっきりした理由があります。令和5年の労働安全衛生調査では、強い不安・悩み・ストレスを感じる労働者が82.7%に達し、その要因として対人関係は29.6%で第3位でした。

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気質とは、生後すぐに現れやすく遺伝的要因が大きい生物学的な核であり、性格や人格はその核の上に環境や経験、本人の努力が積み重なって形づくられる外側の層である。ヒポクラテスとガレノスが古代に体系化した4気質から、トマス・チェスの縦断研究やクロニンジャーの7次元モデルへと理解が精密化してきた流れをたどると、

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毒親とは、1989年に米国のセラピスト、スーザン・フォワードがToxic Parentsで広めた言葉で、親の支配や害をめぐる問題を指します。精神医学や臨床心理学の正式な診断名ではないからこそ、白黒で「うちは毒親か」と決めつけるより、何が起きて自分にどう影響したのかを見直すことが出発点になります。

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ソシオニクスは、1970〜80年代にリトアニアの経済学者・社会学者アウシュラ・アウグスティナヴィチュテが、ユングの心理学的類型とアントニ・ケンピンスキーの情報代謝理論を組み合わせて体系化した、心の情報処理をめぐる独立した理論です。

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MBTI相性とは、ユングが1921年に著した心理学的類型を土台にしたMBTIをめぐって、SNSやランキング表で広まった「相性」を読み解く話です。人事・組織開発の現場では、事実重視のSと可能性重視のN、あるいはTとFの判断軸の違いが噛み合わず、提案や会議が止まる場面を何度も見てきましたが、

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嫌いな人との付き合い方は、相手を変える話ではなく、自分の認知と距離を整える話です。レオン・フェスティンガーが1957年に示した認知的不協和の考え方や、確証バイアスが働くしくみを踏まえると、嫌いと感じるのは脳の自然な働きであり、冷たいからではありません。

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ISTPは、内向的思考Tiと外向的感覚Seを軸に、16Personalitiesでは「巨匠(Virtuoso)」、探検家(SP)グループに分類される性格タイプです。職場の組織開発に携わるなかで、寡黙なのに故障対応では誰より頼りになるISTP的な同僚に何人も出会ってきた経験からも、その印象はよくわかります。